エレキギターとかいう、魔法の楽器

思考

世界には、数えきれないほどの楽曲が存在する。
自分が生まれるよりもずっと前から、
人は音を重ね、作品を生み続けてきた。

その中で、今なお主役として使われ続けている楽器が、
エレキギターだ。

冷静に考えると、不思議な存在だと思う。
楽器屋に並び、ライブハウスやテレビで当たり前のように目にする。
けれど、あの楽器はどう考えても、少しおかしい。


見た目から、もう魔法じみている

まず、単純にカッコいい。
多くは木で作られ、時にはアルミや特殊素材が使われることもあるが、
基本は「木と金属」の塊だ。

それなのに、
手に取った瞬間、ただの物体ではなくなる。

重さ、質感、形。
そこには「何かが始まりそうな気配」がある。
弾く前から、もう音楽が鳴っているようなオーラを放っている。

形の違いも、ただのデザインではない。
重さ、素材、構造、そのすべてが音に意味を持つ。

同じモデル、同じ仕様でも、
まったく同じ音のギターは存在しない。
一本一本が、すでに唯一無二だ。


音を“作れる”という異常さ

弾けるようになってくると、
自然と疑問が湧いてくる。

「この音は、どこから来ているんだろう?」

そこで登場するのが、
アンプやエフェクターといった相棒たちだ。

一つ繋げるだけで、
今まで慣れ親しんだ音が、跡形もなく消える。
代わりに現れるのは、まったく別の音。

ギターも、機材も、
選択肢は無限にある。

試して、失敗して、また試す。
感覚を信じて、音を探す。

「自分の音」を求めて、
終わりのない沼に足を踏み入れていく。


弾き方に、正解がない

演奏方法もまた、無数にある。

ピックで荒々しく攻める。
指で繊細にうねらせる。
スラップで音を叩きつける。

同じギターでも、
弾く人が違えば、まるで別の楽器になる。

これほどまでに、
プレイヤーの個性が剥き出しになる楽器は、
そう多くない。

楽器というより、
もう一人の自分を外に出す装置に近い。


最初の一音は、今も覚えている

初めてギターの音を出したときのことは、
今でもはっきり覚えている。

初心者キットのギターと、小さなスピーカー。
そこから鳴った音は、
普段の生活では絶対に聞かない、生々しい音だった。

たった一本の弦を軽く弾いただけで、
部屋中に響く。

理解が追いつかないのに、
とにかくワクワクした。

「これを練習して、
自由に操れるようになったら、
どこまで行けるんだろう」

そう思った瞬間、
もう引き返せなくなっていた。


一生終わらない、魔法

エレキギターは、簡単な楽器ではない。
挫折して、手放す人も多い。

それでも、
壁を越えた先には、終わりのない世界が広がっている。

音も、表現も、感情も、
いくらでも更新できる。

だから今でも思う。

エレキギターは、
ただの楽器じゃない。

人生の中に入り込み、
時間も感情も吸い込んでいく、
一生解けない、魔法そのものだ。

8年くらい使い続けているマイギター。このギターがあったから、創作活動が続けれた。

音も弾き心地も見た目も全て最高の相棒です。

塔野ミノル

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