※この文章は、ある楽曲の裏側にある物語です。
いつもの記事とは少し違う温度で書いています。
現実社会には、厳しさや冷たさ、難しさ、寂しさがある。
その一方で、楽しさや嬉しさ、達成感を感じる瞬間も確かに存在している。
さまざまな感情が入り混じりながら、日々は過ぎていく。
嬉しさを感じた次の瞬間には、怒りや悲しみが押し寄せ、
落ち込み、何もできなくなってしまうこともある。
そんな極端な感情の揺れが続くことで、頭の中は次第に混沌に染まっていった。
安定した平和な日常など、どこにもない。
すべてを諦めて行動を止めるのか、それとも抗い続け、
その先にある何かを掴むまで、ボロボロになる覚悟で進み続けるのか。
先のことは誰にも分からない。
自分自身のことさえ、はっきりとは分からない。
出口の見えない迷路に迷い込むことは日常茶飯事で、
むしろ平坦で何も起きていないような時間の方が、
いつどこから嵐が来るのかと、不安が常につきまとっていた。
対策を考え、戦略を練っても歯が立たない。
逆に、力を抜いて柔軟に受け流そうとしても、
結局は順当に打ちのめされてしまう。
正解は分からないが、致命的な状況にあるわけでもない。
ただ、混沌の中に立ち尽くしている感覚だけが続いていく。
毎日、頭の中にはカオスな景色が広がっている。
そこから抜け出すには、何かを学び、自分に変化を与え、
正解に近い道を探しながら、慎重に歩くしかないと思っていた。
しかし次第に疲弊し、エネルギーは底をついていく。
正解を探す力さえ奪われ、
ただこの混沌とした世界に耐えるだけの日々になっていった。
救いの手は、いくら待っても差し伸べられない。
期待しても、何も起こらないまま時間だけが過ぎていく。
そんな中、混沌に慣れ始め、
このカオスな景色さえ心地よく感じるようになった頃、
心の奥で煮えたぎる何かに気づいた。
それは理不尽な怒りや憎しみに近い負のエネルギーだったが、
不思議と体に力が入り、頭の中は研ぎ澄まされていった。
怯えや不安に覆われていた闇が、
強烈な光とともに一瞬で晴れ、
ただ暴れたい、力を発散したいという衝動が湧き上がる。
理性というブレーキが、音を立てて壊れていくのを感じた。
結局、カオスな世界から完全に抜け出すことはできない。
一時的に晴天を見たとしても、数日後には再び闇が立ち込め、
また同じ場所へと戻ってくる。
それでも、この繰り返しの先に何か変化があるのかもしれない。
そんな根拠のない、かすかな希望を胸に、
今日も、そして明日も乗り越えていく。
この儚く、虚しさを孕みながらも、
怒りを抱えて重い足取りで進んでいく日常を表現したく、
「Chaos march」という楽曲が生まれた。
軽快でドライブ感のあるエレキギターのフレーズ、
重低音で力強く鳴るベース、
そして切なさを帯びたクリーンギターの音色は、
暗闇の中に差し込むわずかな希望の光をイメージしている。
反復するサビと、その上で重なるギターソロは、
ループする感情を象徴し、
重い足で一歩一歩踏みしめながら進んでいく、
終わりのない行進のような感覚を描いている。
この文章を元に制作した楽曲があります。
もしタイミングが合えば、静かな時間に聴いてもらえたら嬉しいです。


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