まずは65点〜80点を目標に。100点を目指しすぎて気づいたこと

経験・思考

何かを始めると、つい100点を目指してしまう。

仕事でも。

趣味の創作でも。

家事でも。

普段から何でも完璧にしないと気が済まない、というわけではない。

むしろ結構適当なところもある。

それなのに、一度夢中になると、

「せっかくやるなら、できる限り良いものにしたい」

という気持ちが強くなる。

そして気づけば、最初から100点を目指して走り始めている。


100点を目指している時は、すごく楽しい

最初は勢いがある。

理想の完成形を想像して、

あれもやろう。

これも取り入れよう。

もっと良くできる。

そんなことを考えながら進めている時間は、ものすごく楽しい。

気持ちも乗っているから、どんどん進められる。

問題は、その勢いが止まった時だった。


一度止まると、急に重たくなる

仕事が入る。

別の予定が入る。

疲れて一旦休む。

そうして少し時間が空いてから、

「続きをやろう」

と思った時。

なぜか、始めた頃よりもずっと重たく感じる。

やらなければいけないことが多く見えて、

再スタートするだけでも少し気合いが必要になる。

あれだけ楽しかったはずなのに、

いつの間にか「やらなければいけないもの」に変わってしまうこともあった。


そもそも「100点」がどこなのか分からない

もう一つ厄介なのが、

100点の場所がはっきりしていないことだった。

もっと良くできる。

まだ何か足りない。

ここも直したい。

そう考え始めると、終わりがなくなる。

自分の持っている知識や技術を全部詰め込もうとして、

いつまで経っても完成しない。

そんなことも何度かあった。


全てに100点を求めると、他のことが進まない

もちろん、一つのことを生涯かけて極めるなら、

100点を追い続けるのも良いと思う。

でも日常は、それだけではない。

仕事の資料も作らなければならない。

家事もある。

趣味もやりたい。

新しい作品も作りたい。

一つのことだけに力を使い切ってしまうと、

他のことが全然進まなくなる。

結果として疲れてしまい、

次に同じことをやる時まで億劫になってしまう。

これでは、長く続かない。


そこで「まず65点」と考えるようになった

色々試していく中で、

段階的に進めた方が自分には合っていると気づいた。

そこで考えたのが、

まずは65点を目指す。

というやり方だった。

なぜ65点なのか。

実は、そこまで深い意味はない。

60点だと少し低い気がする。

でも70点だと、最初の目標としては少し頑張りすぎる気がする。

その間くらい。

自分の中では、それが65点だった。


65点は「とりあえず形になった場所」

自分にとって65点は、

少し頑張れば辿り着ける場所だと思っている。

まだ完成ではない。

でも、全体像は見えている。

「こういうものを作りたい」

という形が、なんとなく見える。

そこまで行けば、一度手を止めてもいい。


65点なら、方向転換もしやすい

この段階には、もう一つ良いところがある。

やり直しやすい。

途中で、

「こっちの方が良かったかもしれない」

と思ったら修正できる。

新しいアイデアが出たら、取り入れることもできる。

場合によっては、一度壊して最初から作り直してもいい。

まだ100点まで作り込んでいないからこそ、

それほど惜しくない。

この気軽さが、自分にはすごく合っていた。


そして次に80点を目指す

65点まで来て、

「これはもう少し仕上げたい」

と思えたら、次は80点を目指す。

この辺りまで来ると、

ある程度は完成している。

このまま終わっても大きな問題はない。

でも、

「ここだけは直しておきたい」

「あと少しだけ詰めたい」

という部分も見えてくる。


80点まで来ると「終わらせる判断」ができる

自分にとって80点は、

完成させるか、

さらに突き詰めるか、

判断しやすい場所でもある。

まだ何が足りないのか。

他と比べてどうなのか。

ここから時間をかける意味があるのか。

そういうことを、少し冷静に考えられる。

特に問題がなければ、

そこで完成にする。

そして次へ進む。


65点のものを、まず増やしていく

この考え方に変えてから、

色々なことを並行して進めやすくなった。

まず形にする。

次も形にする。

また次も、とりあえず65点まで持っていく。

その中で、

「これはもっと良くしたい」

と思ったものを80点へ引き上げていく。

そうすると、完成したものや進んでいるものが少しずつ増えていく。


振り返ると、思っていた以上に進んでいる

一つのものを100点にすることだけを考えていた頃より、

色々なことが前へ進むようになった。

もちろん、一つひとつを見れば完璧ではない。

でも全体を見ると、

「あれも進んだ」

「これも完成した」

と、積み重なっている。

自分には、その方が達成感も大きかった。


もちろん、100点を目指す時もある

だからといって、

100点を目指さなくなったわけではない。

本気を出すべき時はある。

試験。

コンペ。

重要な仕事。

今後の自分を左右するような場面。

そういう時は、

持っている力をできる限り出したい。


家事だって、100点を目指す日はある

普段の掃除なら、

ある程度綺麗になれば十分だと思っている。

でも年に一度の大掃除なら、

普段触らない場所までしっかり掃除する。

滅多に確認しないところもチェックする。

「今日はここまでやる」

と決めて、できる限り綺麗にする。

毎回100点を目指すのではなく、

100点を目指すタイミングを選ぶ。

それでいいんだと思う。


何でも100点じゃなくていい

以前は、

頑張れるなら頑張った方がいいと思っていた。

でも今は、

頑張りすぎないことも、長く続けるためには必要なんじゃないかと思っている。

余力を残しておく。

修正できる余白を作っておく。

次へ進める力を残しておく。

その方が、結果的には色々なことがうまく回ることも多かった。


考え方一つで、苦行にも楽しみにもなる

同じ作業でも、

「完璧にやらなければ」

と思うと急に重たくなる。

でも、

「とりあえず65点までやってみよう」

と思うと、少し気軽になる。

不思議だけれど、

そのくらいの方が結果的に長く続けられる。

そして続けているうちに、

いつの間にか80点まで来ていることもある。


結論

自分にとって大切だったのは、

100点を諦めることではなかった。

最初から100点を目指さないことだった。

まず65点で形にする。

必要なら80点まで仕上げる。

そして、

本当に必要な時だけ100点を目指す。

この段階を作ったことで、

以前よりずっと気楽に色々なことへ挑戦できるようになった。


最後に

100点を目指すことは悪いことじゃない。

理想を追いかける時間は楽しいし、

本気でやり切った時にしか得られないものもある。

でも、毎日の全てに100点を求めていたら、

きっとどこかで疲れてしまう。

だからこれからも、

まずは65点。

そこから80点。

そして、本当に大切な時だけ100点。

少し余白を残しながら、

色々なことを長く楽しんでいきたい。

完璧じゃなくても、

ちゃんと前には進んでいる。

今は、そのくらいの感覚が自分にはちょうどいい。

別に完璧主義ってわけじゃない。でも、何かを始めて、それを完成させたい!と意気込んでいると、自分が納得するところまで行きたいと、熱い気持ちと、エネルギーが溢れ出てくる。

その勢いがずっと続いて、どんどん進んでいき、気が付いたら一気に進んでいる。その熱い気持ちをぶるけるというのは凄く良い事だと思う。

何かを始める時に、自分は最初、だいたい勢いよく始めて、長時間没頭する。その過程があるからこそ、新しいツールを使い始めて、だいたいの使い方、何ができるか、など、把握するのが早くできて、次へ進める事ができる体制を早く作れると思っている。

でも、どんなに勢いよく没頭していても、どこかで落ち着いて考えないと進めない場所に行きつき、その時に勢いは失速する。

そこから、色々な事を調べたり、考えたりしながら、地道に答えを見つけていく。期間を掛けて積み上げていくという、冷静な作業が必要になってくる。

だから、感覚的に言えば、いきなり目標を100点に設定してしまうと、かなりハードルを上げてしまい、最悪の場合、勢いが失速した時点で、目標の遠さに落胆し、辞めてしまう可能性も出てくる。

また、自分が100点だと思って目標にして頑張っている最中に、同じような事をしている人の完成物をみて、自分が100点だと思っていたものよりも、ずっと先に進んでいる光景を見ると、目標を見失ってしまうきっかけになってしまう。

だから、勢いを付けて突き進むのは65点まで。そこからは落ち着いて80点を目指し、100点までの20点は、これから色々な事を知り、試し、取り入れていく、時間のかかる場所として考えると、やりやすくなった。

そうすれば、65点で一旦止めても、次に再開しやすいし、凄い人の完成物を見てたとしても、自分はまだ全然途中段階で、凄い人の完成物のレベルが100点なのかと、100点目標の参考として受け入れて、それを目指すにあたって、色々な事を調べたり、知るきっかけが生まれる。

ざっくりとした目標を決めたとして、それは65点の目標であり、そこから先の目標は、段階的に細かく分けるのが、自分にとっては一番落ち着いて続ける事ができる考え方なんじゃないかと思っている。

塔野ミノル

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