周りに合わせすぎて、自分を見失わないために。素直な気持ちを大切にする生き方

経験・思考

素直に生きられたら、もっと楽なんだろうなと思う。

嬉しい時は嬉しい。

嫌な時は嫌だと思う。

凄いと思ったら、素直に「凄い」と伝える。

間違えたら、ちゃんと謝る。

本当は、それくらいシンプルでいいのかもしれない。

でも実際に人と関わりながら生きていると、

そんなに簡単ではない。


素直に生きることは、意外と勇気がいる

思ったことをそのまま口にする。

自分が思うように行動する。

それには意外と勇気がいる。

「こんなことを言ったら、どう思われるだろう」

「嫌われないだろうか」

「変な人だと思われないかな」

どうしても周りの目が気になる。

自分をさらけ出した結果、

好意的に受け取ってもらえることもあれば、

そうではないこともある。

誰からも好かれて、

誰とでも円滑に付き合えたら一番楽なのかもしれない。

でも現実は、なかなかそうはいかない。


大人になるほど、「その場に合った自分」を使うようになった

仕事をしていると、

自分の気持ちだけで動けない場面はたくさんある。

本当は違うと思っていても、

立場や状況を考えて相手を優先する。

波風が立たない言葉を選ぶ。

その場が上手く回るように、自分の気持ちを少し抑える。

複数人で何かをするなら、

なおさら周囲とのバランスを考えるようになる。


周りに合わせられることは、悪いことではない

むしろ、

周りを見ながら行動できることは大切だと思う。

自分のことだけではなく、

相手がどう感じるかを考える。

グループ全体が上手くいくように動く。

必要なら自分が少し譲る。

そういう協調性があるからこそ、

人間関係が円滑に進むこともたくさんある。

自分自身、それに助けられてきた部分もある。


でも、合わせ続けていると自分が分からなくなる

問題は、

それをずっと続けてしまった時だった。

周りはどう思うだろう。

この人は何を求めているだろう。

ここでは何を言うのが正解だろう。

そんなことばかり考えていると、

いつの間にか自分の気持ちが後回しになっていく。

そして、ふと立ち止まった時に、

「自分って、本当は何がしたかったんだろう」

と思う。


「自分の人生、このままでいいのかな」と思う瞬間

周りとの関係は上手くいっている。

大きな問題も起きていない。

それなのに、どこか満たされない。

そんな時、

「自分の人生って、このままなのかな」

と思うことがあった。

何が好きだったのか。

何をやりたかったのか。

どんな時間を過ごしたかったのか。

周囲のことばかり見ているうちに、

自分自身のことが少し分からなくなっていた。


自分の気持ちも、同じくらい大切にしてみる

もちろん、

人のために何かをすることが好きなら、それも素敵な生き方だと思う。

誰かを支えること自体が、

自分のやりたいことになっている人もいる。

でも心のどこかで、

「本当はこうしたい」

という気持ちが残っているなら、

それをずっと無視し続けるのは違う気がした。

相手の気持ちを大切にする。

でも、

自分の気持ちも同じくらい大切にする。

そのバランスが必要なんだと思うようになった。


少しずつ、素直に反応するようにした

そこから、

自分の気持ちに素直に反応することを少しずつ意識するようになった。

褒めてもらったら、

変に否定せず「ありがとう」と受け取る。

自分が悪かったら、

素直に謝る。

誰かを凄いと思ったら、

「凄いですね」と伝える。

良いと思ったものは、

素直に「良い」と思う。

逆に、

自分にはあまり響かなかったものを、

無理に好きになろうとしない。

そんな小さなところから始めた。


素直になると、自分の輪郭が少しずつ戻ってきた

面白かったのは、

自分の気持ちを無視しないようにすると、

少しずつ自分自身のことが分かるようになったことだった。

自分は何が好きなのか。

どんな時間が心地いいのか。

何に興味があるのか。

どんな人といると安心するのか。

逆に、

どんな人といると疲れるのか。

今まで曖昧になっていたものが、

少しずつ見えてきた。


自分が分かると、日々の選択も少し楽になる

自分のことが分かってくると、

何に時間を使いたいのかも見えてくる。

これはやりたい。

これは今はやらなくてもいい。

この人とはもう少し話してみたい。

ここからは少し距離を取ろう。

一つひとつの判断が、

以前より少し楽になった。

自分の中に、小さな基準ができたような感覚だった。


素直に接した方が、信頼されることも増えた

そしてもう一つ、

意外だったことがある。

素直に人と接するようになってから、

以前より気軽に話しかけてもらえることが増えた気がする。

全部をさらけ出すわけではない。

何でも思ったことを言うわけでもない。

でも、

嬉しいなら嬉しい。

分からないなら分からない。

悪かったなら謝る。

そういう反応を素直に返した方が、

相手も接しやすいのかもしれないと思った。


自分が悪かった時は、まず謝る

特に大切にしていることがある。

信頼関係を築きたいと思っている人に迷惑をかけてしまった時、

少しでも自分に落ち度があると思ったら、

まず謝る。

相手の話を聞く。

言い訳は後。

自分の事情を伝えるとしても、

できるだけ短く、落ち着いて話す。


言い訳から始めると、相手の気持ちは離れていく

自分としては事情を説明しているつもりでも、

相手からすると、

「自分は悪くないと言いたいだけなのかな」

と感じることがある。

その場は収まったとしても、

心の中には何かが残ってしまう。

だから、

まず相手の話を聞く。

そして謝る。

その上で必要なら自分の考えを伝える。

この順番は、かなり大切だと感じている。


でも、何でも自分が悪いと思う必要はない

一方で、

相手の言うことを全部受け入れればいいわけでもない。

「それは違うんじゃないか」

「自分だけが悪いとは思えない」

そう感じることだってある。

そんな時まで、

無理に自分の気持ちを押し殺す必要はないと思っている。

疑問があるなら、

感情的にならずに聞いてみる。


どうしても分かり合えない人もいる

話しても、

こちらの気持ちを全く受け止めてもらえない。

理不尽なことを言われる。

ただ感情をぶつけられる。

そんなこともある。

以前なら、

それでも何とか上手く付き合おうとしていたかもしれない。

でも今は、

「この人とは無理に関わらなくてもいいか」

と思うことも増えた。


全員と分かり合わなくてもいい

これは、自分の中では結構大きな変化だった。

誰とでも上手く付き合いたい。

できれば嫌われたくない。

そう思う気持ちは今でもある。

でも、

全員から好かれることはできない。

価値観が合わない人もいる。

どうしても分かり合えない人もいる。

そこまで全部何とかしようとすると、

今度は自分自身が疲れてしまう。


それでも、周囲に合わせなければならない時はある

もちろん、

いつでも自分の気持ちを優先できるわけではない。

仕事なら、

空気を読む必要もある。

思っていることを、そのまま言えない時もある。

自分を抑えて、

周囲の流れに合わせなければならないこともある。

そんな時は、

「今は必要な対応をしているだけ」

と思うようにしている。

本当の自分がなくなったわけではない。

少しだけ水面下に潜って、

必要な時間をやり過ごしている。

そんなイメージを持つようになった。


振り返ると、本当に大切な人はそれほど多くなかった

色々な人と関わってきて思う。

本当に安心して話せる人。

自分のことを信頼してくれる人。

そして、

自分も心から信頼できる人。

そんな存在には、

思っているほどたくさん出会えない。

自分の経験では、

一つの職場で一人。

多くても三人くらい出会えたら、

かなり幸運だと思っている。


本当に信頼できる人とは、環境が変わっても続いていく

会社を辞めると、

毎日のように顔を合わせていた人とも、

意外と簡単に関係がなくなる。

退職した直後は連絡を取り合っていても、

少しずつ減っていく。

それは別に悪いことではない。

その場所にいたからこそ成り立っていた関係もある。


それでも残る関係がある

一方で、

本当に信頼関係を築けた人とは、

環境が変わっても時々連絡を取る。

困った時に相談する。

逆に相談されることもある。

別々の会社へ行っても、

同じ業界なら情報交換をしたり、

近況を話したりする。

そういう存在がいることは、

思っていた以上に心強い。

「一人じゃない」と思える。

それだけで、

少し勇気が湧いてくることもある。


結論っぽいもの

素直に生きるというのは、

思ったことを全部言うことではないと思う。

好き勝手に行動することでもない。

相手の気持ちを考える。

必要なら自分が譲る。

周囲に合わせる。

でも、

その中で自分の気持ちまで見失わないこと。

それが、自分にとっての「素直に生きる」ということなのかもしれない。


最後に

人と関わって生きている以上、

自分の気持ちだけを優先することはできない。

時には我慢も必要だし、

周囲に合わせなければならないこともある。

でも、

それを続ける中で、

自分自身まで置き去りにはしたくない。

好きなものは好き。

嬉しい時は嬉しい。

悪かった時は謝る。

違うと思った時は、一度立ち止まって考える。

そして、

本当に信頼できる人との関係を大切にする。

そんなふうに、

相手の気持ちと自分の気持ち、

どちらか一方ではなく、

両方を大切にしながら生きていきたい。

素直でいることは、

誰かに自分をさらけ出すことではなく、

自分自身の気持ちを、自分だけはちゃんと分かってあげることなのかもしれない。

そうやって自分を見失わずに過ごしていくことが、

人生の安心や豊かさにつながっていくんじゃないかと思っている。

協調性は人と関わっていく上で大事な意識だと思う。自分の都合や意見よりも、相手を尊重したり、合わせて行動する事で、円滑に全体が動く。

それでも、合わせる事が多く、自分の意見や考えを押し込めるばかりしていると、いつしか自分が何がしたいのか、自分という存在について疑問が生じてくることがある。

だから、自分が自分でいられるために、自分の本当の気持ちを素直に出せる場所があると、より生きやすいと感じる。

もしくは、協調性を発揮しながら、その中で少しでも自分を出せる隙間を見つけて、自分に素直になれるタイミングを設けると、心のバランスが取りやすくなり、少し毎日が楽しくなってくることがある。

波風を立てないように、自分を押さえて譲るというのは、一見上手く円滑に事が進むように見える。でも、自分の中で段々と自分が分からなくなってくる感覚が蓄積してしまう事がある。

何事もバランスが重要で、目に見えない所から、地道にコツを掴んで、できるだけ楽しみながらこれからも過ごしていきたいと思っている。

塔野ミノル

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