※この文章は、ある楽曲の裏側にある物語です。
いつもの記事とは少し違う温度で書いています。
清々しいほどの晴天。
明るい日差しの下、色彩豊かな草原がどこまでも広がっている。
こんなにも美しい景色を前にして、どうして僕の心はこんなに暗いのだろう。
気持ちが暗いのか、それとも僕という存在そのものが、影のように暗いのか。
目の前には鮮やかな世界が広がっているのに、どこか自分とは無関係な場所のように感じてしまう。
通り過ぎる人々。交差する自転車や車。
休日特有の賑やかで華やかな空気を、僕は暗闇の中から覗いている。
自由で気ままに、笑顔で行き交う人たち。
その姿を、僕は不自由な空間の窓越しに、ただ眺めることしかできない。
どうして僕は、こんなにも他人と違ってしまったのだろう。
それが、自分自身の選択の積み重ねによる結果だということは分かっている。
それでも、なぜあの選択をしてしまったのか、その理由は分からないままだ。
自分はどちらの世界にいたかったのか。
今いる世界なのか、それとも目に映るあちら側の世界なのか。
本当の気持ちさえ、今はまだ見えていない。
過去や現在は変えられないかもしれない。
それでも、未来だけは変えられると信じている。
誰もが羨むような眩しい光はいらない。
ただ、心が少し穏やかになる程度の、当たり前に存在している光を、僕も浴びてみたいだけだ。
そのささやかな願いさえ叶っていないこの現実から、
無心で駆け抜けるように抜け出したい。
今の僕は、闇の中にいる、存在すら知られない名もなき人間かもしれない。
それでも、この闇から抜け出せるのなら、全力で進みたい。
そして、日常に静かに存在している光を浴びながら、心豊かに生きていきたい。
同じように闇の中でもがき、孤独な影として生きている誰かを、
共に光の温もりある世界へ連れ出したい。
名もなき存在から、自分をしっかりと認識した一つの個性として。
目に映る世界を、堂々と歩んでいくために。
これからも僕は、前へ進み続けたい。
この文章を元に制作した楽曲があります。
もしタイミングが合えば、静かな時間に聴いてもらえたら嬉しいです。
塔野ミノル


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