自分が本当になりたかった姿を思い返してみたら、すでに叶っていた話

経験・思考

ふと、学生時代のことを思い出すことがある。

あの頃の自分は、どんな大人になりたいと思っていたんだろう。

どんな生活に憧れていたんだろう。

そんなことを考えていると、少し懐かしい気持ちになる。


当時は「大人の働き方」に憧れていた

パソコンを使って仕事をする姿。

慣れた手つきでキーボードを叩きながら、仕事を進める姿。

スーツを着て出張へ行き、知らない土地で働くこと。

会社の飲み会で、普段は聞けないような話を聞くこと。

学生だった自分には、そのどれもが大人らしく見えていた。


プライベートにも理想があった

楽器を自由に弾ける部屋が欲しかった。

作曲や演奏に没頭できる空間。

本棚に囲まれた書斎で、コーヒーを飲みながら読書をする休日。

気に入った車に乗って、好きな場所へ出かける暮らし。

そんな何気ない光景に憧れていた。


あの頃思い描いていた未来は、意外と近くにあった

振り返ってみると、その多くは少しずつ実現できていた。

毎日パソコンを使って仕事をしている。

お気に入りの車で遠出を楽しめるようになった。

一度は憧れていた、スーツ姿で県外へ出張する生活も経験した。

荷物を最小限にまとめて、新しい土地で過ごした一か月。

あの時間は、今でも心に残っている。


「こんな暮らしがしたい」を形にできた

部屋数の多い家に住み、

作業部屋や書斎を作ることもできた。

音楽を楽しみ、

お酒を飲みながら作業をしたり、

コーヒーを片手に本を読んだり。

学生の頃に思い描いていた景色が、

いつの間にか日常になっていた。


仕事も、思っていた以上に充実していた

仕事では色々な経験を積み、

悩みながらも前へ進んできた。

現場で必要とされる喜びも知った。

転職という大きな決断も経験した。

振り返れば、自分なりによく頑張ってきたと思う。


それでも満たされなかった

不思議なことに、

理想だった生活を手に入れても、

心は落ち着かなかった。

もっと知りたい。

もっと成長したい。

もっと新しいことを始めたい。

気づけば次の目標ばかり探していた。


「まだ足りない」が口癖になっていた

新しい知識を学ぶ。

便利な道具を買う。

新しい趣味を始める。

どれも楽しかった。

でも、その一方で、

「今のままでは足りない」

という気持ちも大きくなっていった。


焦ることが当たり前になっていた

少し時間が空けば、

何か進めなければと思う。

休んでいるだけで落ち着かない。

もっと効率よく。

もっと前へ。

そんな気持ちが、いつの間にか日常になっていた。


もちろん、その時間は無駄じゃなかった

行動したからこそ得られた経験もある。

新しい知識も増えた。

できることも増えた。

今の自分を作っている大切な時間だったと思う。


でも、ある日ふと立ち止まった

「自分は何を目指しているんだろう。」

そう考えた時、

すぐには答えが浮かばなかった。

その瞬間、

もう一つの疑問が頭に浮かんだ。

「本当になりたかった姿って、何だったんだろう。」


思い返してみると、もう叶っていた

学生の頃に憧れていた景色。

やってみたかった暮らし。

好きなことに囲まれた毎日。

それはもう、

十分すぎるくらい実現できていた。


自分で幸せを見えなくしていたのかもしれない

未来ばかり見ていた。

もっと先ばかり見ていた。

だから、

今ある幸せが少しずつ見えなくなっていた。

満たされていないと思っていたけれど、

本当は十分満たされていたのかもしれない。


自分が欲しかったものは、とてもシンプルだった

派手な生活がしたかったわけじゃない。

誰かと競い続けたかったわけでもない。

安心して仕事ができて、

好きな趣味を楽しめて、

少しずつ成長できる。

そんな毎日が欲しかった。


だから、ときどき原点を思い出したい

人は慣れてしまう。

叶った夢も、

いつの間にか当たり前になってしまう。

だからこそ、

「あの頃はこれが夢だった」

という気持ちを忘れたくない。


結論

理想を追い続けることは悪いことじゃない。

新しい挑戦も、

新しい夢も、

人生を豊かにしてくれる。

でも、

その前に一度立ち止まって、

今の自分がどこまで歩いてきたのかを振り返る時間も大切なんだと思う。


最後に

これからも新しいことには挑戦していきたい。

興味があることも、

まだまだ沢山ある。

でも、

時々は立ち止まって、

学生だった頃の自分が憧れていた景色を思い出したい。

「あの頃の自分が今を見たら、きっと喜ぶだろうな。」

そんなことを思えた日は、

少しだけ心が穏やかになる。

その気持ちを忘れずに、

これからも自分のペースで歩いていきたいと思う。


自然に湧き上がる憧れや夢。それに向かって理想の自分になりたいと思って行動して、人生に生きがいを感じる。

そういう日々が続くと良いが、現実は、心身共に忙しくなる時が多く、忙しさのあまり、気が付いたら、夢も理想も忘れて、ボロボロになってしまっていることがある。

綺麗ごとだけじゃ生きていけないし、夢や理想が叶わないと、心のどこかで実感してしまった時に、夢や理想は、より辛い気持ちを助長させるきっかけになってしまうかもしれない。

それでも、その時になりたい自分を追いかけたいという気持ちは大切で、叶わなかったとしても、近づく事はいつでもできる。そうするために、何か一つだけ、今できそうなことを進める事を積み重ねていく事が、辛い状況が気が付いたら抜け出せるきっかけになると思っている。

塔野ミノル

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