気がつけば、エレキギターに触れて20年以上が経っていた。
これまで色々なギターを見て、弾いて、所有してきた。
それでも新しいギターを見るたびに、今でも心が躍る。
「このギターはどんな音がするんだろう。」
「触ったらどんな弾き心地なんだろう。」
そんな好奇心が、自然と湧き上がってくる。
見た目だけでも惹かれてしまう
エレキギターは、ただの楽器じゃない。
美しい木目。
磨き上げられた塗装。
曲線を描くボディ。
ステージ映えする存在感。
ただスタンドに立っているだけなのに、思わず見入ってしまう。
楽器というより、一つの作品を眺めているような気持ちになる。
音を作る楽しさは終わりがない
ギターの魅力は見た目だけじゃない。
アンプを変える。
エフェクターを組み合わせる。
弾き方を少し変える。
それだけで、まるで別の楽器のような音になる。
同じ一本のギターでも、表現できる世界は本当に広い。
だから何年経っても飽きないんだと思う。
音には、その人らしさが表れる
同じフレーズを弾いても、
弾く人が変わると音も変わる。
力加減。
リズム。
間の取り方。
その時の気持ちまで音に表れる。
だからギターは不思議だ。
ただ正しく弾けばいいわけじゃない。
弾く人自身が、そのまま音になる。
初めて見た時は、近寄ることもできなかった
初めて楽器屋でエレキギターを見た時のことは、今でもよく覚えている。
中学生だった自分には、
ショーケースに並ぶギターが、とても神々しく見えた。
「自分なんかが触っていいものじゃない。」
本気でそう思っていた。
値札を見るだけで緊張した
1万円でも大金だった頃。
3万円や7万円の値札を見ただけで、
「こんな高価な物があるんだ…」
と驚いていた。
今思えば微笑ましいけれど、
当時は本当に別世界のように感じていた。
店員さんが来ると逃げていた
知識もない。
買えるお金もない。
話しかけられたら困ってしまう。
だから店員さんが近づいてくると、
反対側へ移動していた。
今思い返すと、かなり怪しい動きだったと思う。
それでも、どうしても見たかった。
ただギターを眺めているだけで幸せだった。
試奏を見ているだけでも楽しかった
誰かが試奏を始めると、
少し離れた場所から見入ってしまう。
ライブを見ているような気持ちだった。
「あんな音が出るんだ。」
「こんなふうに弾けるんだ。」
一人で感動していたあの時間も、今では大切な思い出になっている。
初めて手にした一本は特別だった
その後、ネットで初心者セットを購入した。
赤い hide モデル風のギター。
ケースを開けた瞬間のことは、今でも忘れられない。
艶のある赤いボディ。
新品ならではの輝き。
今まで触れたことのない世界が、目の前に広がっていた。
あの時の高揚感は今も変わらない
ギターを構えると、
今でも少し胸が高鳴る。
弾き始める前から楽しい。
音を出す前から幸せな気持ちになる。
20年以上経った今でも、その感覚は変わらない。
弾くだけじゃなく、眺める時間も好き
演奏する時間はもちろん楽しい。
作曲も好き。
機材を組む時間も好き。
でも、それ以上に好きなのは、
スタンドに立て掛けられたギターを眺める時間かもしれない。
何もしなくても満たされる。
そんな存在になっている。
本当はもっとたくさん欲しい
もし自由に選べるなら、
色々なギターを集めてみたい。
木材の違い。
メーカーごとの個性。
歴史あるモデル。
そんな一本一本を並べて眺めてみたい。
でも現実には、
お金も場所も限られている。
だからこそ、
本当に気に入った一本を大切に使い続けたいと思っている。
ギターは人生の一部になっていた
振り返ってみると、
人生の色々な場面にギターがあった。
嬉しかった日も。
悩んでいた日も。
曲を作っていた時間も。
気づけば、いつもそばにいてくれた。
何がこんなに惹きつけるんだろう
改めて考えてみる。
見た目の美しさ。
音。
弾き心地。
無限に広がる音作り。
どれも理由の一つだと思う。
でも、それだけじゃ説明できない。
一本一本に、人の想いが詰まっている
木材を選ぶ人。
設計する人。
削る人。
組み立てる人。
調整する人。
その一本には、沢山の職人さんたちの時間と技術が詰まっている。
実際に会ったことはない。
作っている姿を見たこともない。
それでもギターを触ると、
そのこだわりが少し伝わってくる気がする。
知れば知るほど面白くなる
木材の違い。
ピックアップの種類。
メーカーの歴史。
職人さんのこだわり。
知識が増えるほど、
同じ一本でも見え方が変わっていく。
だからもっと知りたくなる。
もっと弾きたくなる。
ギターだけの話じゃない
最近は思う。
こういうロマンは、
ギターだけじゃない。
身の回りの色々な物にも、
作った人の想いや工夫が詰まっている。
それに気づけるようになると、
何気ない物まで少し特別に見えてくる。
結論
エレキギターの魅力は、
音だけでも、
見た目だけでもない。
一本の楽器の中に、
歴史や技術、人の情熱、そして自分自身の思い出まで詰まっている。
だから20年以上経った今でも、
変わらず惹かれ続けているんだと思う。
最後に
これからも新しいギターに出会うだろう。
知らない音にも出会うだろう。
まだ知らない技術や歴史も、きっとたくさんある。
だからこそ、これから先も楽しみが尽きない。
ギターを大切に使いながら、
そこに込められた想いにも少しずつ触れていきたい。
そして、そんな宝物がすぐそばにある毎日を、
これからも楽しみながら過ごしていきたい。

モノには人の魂が宿ると言われる。
科学的に考えると、モノはモノであり、色々な化学物質が混ざって形を作っているに過ぎないのかもしれない。
そのはずなのに、実際に作られたモノを手に取ると、作った人の気持ちやこだわり、洗練された何かを感じ取る事ができる。
丁寧に細かく、一つ一つ組み込まれて、色々な技術や経験が込められた一つのモノ。もはやそれは、ハイレベルな作品としか言いようがないと思う。
ギターの場合、芸術的な見た目、デザイン、触れた時のこだわられた不思議な感覚の数々に加え、本来のメインである音に対するこだわり、特徴も含まれている。
色々な芸術が複合的に込められた1本のギター。全てのこだわり、職人の考えについて知ろうと思うと、自身が、沢山の知識や経験を持っていなければ、知る事ができない。
だからこそ、少しずつ理解していって、段々わかってくることが、使い続けていて非常にワクワクして楽しいと感じる。
終わらないロマン、納得の感情、使いこなすためのアイディアが無限に広がる。
そんなギターが数多く世の中に出回っていて、宇宙の星を知り尽くすかのように、ギターも星の数ほどあって、知り尽くす事は不可能かもしれない。
だから、自分が気に入ったギター、もしくはモノと出会える事は奇跡的なことでもあって、大事に、そのモノを知ろうと思いながら接すると、モノを使うのがどんどん楽しくなってくる。
塔野ミノル


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